よこピロー包装機とメーカー

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はじめに

  自動包装機の代表として、まず挙げられるのはピロー包装機であろう。ピロー包装機を分類すると、たて型(Vertical form-fill-seal machine)とよこ型(Horizorital form-fill-seal machine)に分けられる。よこ型ピロー包装機は1920年代にはすでにアメリカで開発されている。日本で本格的に生産されるようになってからでも約50年の歴史をもつ。今回は、このよこピロー包装機を紹介する。被包装体の形状や長さに左右されにくく、高速で密封包装できるので、最も普及している包装機である。

よこピロー包装機とは

   まず背中シール(センターシール)をして筒(チューブ状)をつくり、中味を充填・装填しつつ上下シール(エンドシール)をして密封する。包装した袋はサイドシールがなく、枕(Pillow)のような形をしているのでピロー包装体という。また、背中シールを立てると両手を合わせた形になるので合掌袋ともいう。代表的なよこピロー包装機を図1と写真1に示した。

図1.よこピロー包装機の簡易図

写真1.よこピロー包装機(潟tジキカイHPより)

 

よこピロー包装機の種類

▼正ピローと逆ピロータイプ

一般には、図2のように、上部の巻取からフイルムが供給され、食品が乗ったコンベアを上から包むように背中シールをし、筒の中に等間隔の食品が並んだ状態で前に進みエンドシールとカットが同時に行われる。これが図2の正ピロー(ボトムシーム)である。これに対してフイルムが下から供給され、背中シールが食品より上部でシールする方式が逆ピロー(トップシーム)タイプ(図3)である。

図2.よこピロー包装の工程図(大森機械工業芥Pより)

図3.逆ピロー包装機の工程図(大森機械工業芥Pより)

図4.回転シール(左)とボックスモーションシール(右)(大森機械工業芥Pより)

 

   逆ピロー機は乾めん、パスタ、お菓子、長尺野菜などの集積包装、バラ物や野菜のノートレー包装などに適している。包装フィルムの上に製品を直接乗せて包装するタイプの逆ピロー包装機もあり、製品がフィルム以外に触れないので、衛生面でも優れており、ベタつきのある製品も包装できる。

▼シール方式

   シールタイプでは回転方式とボックスモーション方式がある(図4)。
   表1を見てもわかるように、回転シール方式はスピードに勝り、安価であるが、シール圧着時間が瞬間的で、完全密封しにくい。完全密封しようとすれば、かなり低温シール性のフイルムが必要になる。さらに、機械が古くなるにつれて密封率は低下する傾向にある。したがって、不活性ガス充填包装や脱酸素剤封入包装ではボックスモーション形式が必要になる。
   ボックスモーション方式はシーラーがボックスのまわりを回るように動くので、押さえられている時間(シール時間)が長くなり、完全密封する用途に適している。

▼収縮包装タイプ

   シュリンクトンネルと一体化したものが多く、密着包装タイプである。フイルムはシュリンクPPが多く、収縮LLDPEも使われる。
    ピザ、カップラーメン、ヨーグルト、カップゼリー、乾電池、障子紙、瓶詰、紙パック、医薬品カートン、缶詰、粘着テープなどに利用されている。シュリンクなので、空気抜きの小穴が必要で、完全密封はできない。溶断シールタイプもある。

 

よこピロー包装機のいろいろな機能

   液晶タッチパネルやマイコン装備は普通になったが、最近ではHACCP対応や省スペース、コンパクト化、簡単操作などがトレンドである。また、便利なオプション(メーカーおよび機種により異なる)がいろいろ用意されており、目的に応じて標準とオプションを組み合わせて準備する必要がある。

★自動フィルムスプライサー
   フイルム自動接続機で、紙継ぎの時に時間ロスや失敗が少なくなる。

★ガス充填装置
   二酸化炭素や窒素などの不活性ガス充填包装には必須となる。ガスフラッシュ式で高速自動充填できる。

★フィルム蛇行修正装置
   フイルムの蛇行を検知して自動的に中央に修正してくれる装置。

★ランダムフィンガーピッチ
   被包装物の送りピッチを自由に切り替えられる装置。

★ガセット装置
    エンドシール部分にガセット折り込みを入れ、カステラなど、背の高いもの、型くずれしやすいものの包装に必要。

★かみ込み検知
   エンドシールでの内容物かみ込みも頻発しやすい。かみ込み検知ができればシール不良品が出荷されることも少なくなる。

★各種自動供給装置
   内容品の種類によっていろいろな自動供給装置が用意されている。

★ホールパンチ
   エンドシールの部分に吊り下げ用のパンチ穴を入れるための装置。

★脱酸素剤投入装置
   高速で自動的に脱酸素剤を投入できる。高速包装の場合は必須である。

★空袋防止検知装置
   内容物が供給されない時は自動的に機械が停止させることができ、フイルムのロスが少なくなる。

★位置ズレスルー機能
   連包で排出するノンカットシステム

★カレンダータイマ
    ヒーターのON/OFFが設定できる。

★その他の標準・オプション機能
   ステンレス仕様、プリンター、日付装置

 

よこピロー包装機で包装できるもの、できないもの

   トレーに入っていない粉もの、小粒もの、容器に入っていない液体・粘体などの流動物は包装できない。しかし、逆ピローのフィルム直乗せタイプでは生肉,魚の切り身,珍味,チーズ,串ダンゴ,羊羮なども包装できる。

主なよこピロー包装機メーカーの連絡先とホームページ(HP)

●大森機械工業株式会社

〒343-0822 埼玉県越谷市西方2761番地

TEL 048-988-2121(代表) FAX 048-961-1333

http://www.omori.co.jp/j/index.html

よこピロー包装機では最先端をいくメーカーである。機種も非常に多い。

●株式会社 フジキカイ

〒451-8568 名古屋市西区中小田井4-380

TEL 052-502-1211(代表) FAX 052-502-2248

http://www.fujikikai-inc.co.jp/top-jpn.html

大森機械工業と並ぶ代表的なメーカーである。

●株式会社 川島製作所

〒340-8568 埼玉県草加市谷塚上町434

TEL 048-925-1573 FAX 048-925-1576

http://www.kawashima-pack.co.jp/jap/

よこピローでは上記2者よりは後発だが、技術は確かなものである。角折りやたてピローでの歴史と実績は随一である。

●茨木精機株式会社

〒567-0872 大阪府茨木市新中条町5番5号

TEL 072-623-2771 FAX 072-623-9861

中堅メーカー。実績は充分である。

●トキワ工業株式会社

〒593-8316 大阪府堺市山田2-190-9

TEL 0722-73-1234 FAX 0722-73-8300

http://www.tokiwrap.co.jp

中堅メーカー。シュリンクピローに強い。

●日本ポリスター株式会社

〒540-3289 滋賀県甲賀郡甲西町夏見1781番地

TEL 0748-72-1990(代) FAX.0748-72-6686

http://www.nippon-polystar.co.jp/

小型の機械ではパイオニアである。

●株式会社 ランカー

〒121-0053 東京都足立区佐野2-18-13

TEL 03-3606-3663 FAX 03-3606-3631

展示会の常連。実績はそこそこ。

●株式会社 藤村工業

〒174-0053 東京都板橋区清水町4−2

TEL 03-3961-1361戟@FAX 03-3964-5295

http://www.h6.dion.ne.jp/~fk.pack/index.html

簡易型に焦点を合わせている。

 

(参考文献)

 よこピロー包装機メーカーのカタログおよびホームページ

 


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